イラストを活かす

  • イラストを活かしたい

イラストは写真ではできない表現が可能ですが、作風により印象が大きく変わります。紙面全体の印象も左右するので、表現したテーマと齟齬が出ないように配慮します。

  • なぜイラストを使うか

メインビジュアルには写真ではなく、イラストを使うことがあります。イラストは写真と比べて多彩な表現が行えます。大胆に省略したり、逆に誇張したりと、リアルに表現することもできれば、キャラクターのように見せることも可能です。

イラストの印象は描く人のタッチにも大きく左右されます。筆で書いたイラストとコンピューターで書かれたイラストでは伝わる雰囲気は自ずと異なります。

イラストをメインビジュアルに使用する場合は、どのようなイラストが一番ふさわしいのか、内容や作風などを注意深く検討することがとても重要です。

  • 正々堂々とレイアウト

メインビジュアルのイラストを紙面の中央に配置する正攻法のレイアウトは、イラストの魅力をストレートに伝えます。クオリティの高いイラストの場合は、大抵このレイアウトで見る人に十分な印象を残します。特にキャラクター系のイラストは親しみやすく、一目を強くひきます。

ただし、注意しなくてはならないのは、イラストのインパクトが強いほど、見る人の記憶にはイラストの印象だけが残ってしまうため、紙面全体で訴ええるべきテーマやメッセージが伝わりにくくなる恐れがあるという点です。

そのため、イラストのサイズを調整したり、キャッチコピーやテキストが目立つように仕掛けを施すといった工夫が必要になります。

イラストをレイアウトするときは、テーマやメッセージといった内容を伝えることが目的で、イラストはその手段であることを忘れないようにしましょう。

  • 大胆にトリミング

写真をレイアウトするときに、トリミングするのはよくある手法です。ところがイラストとなると、なかなかトリミングするといったアイデアに結びつくことはありません。

しかし、紙面から飛び出すような大胆なトリミングは、見る人に強烈なインパクトを与えることができます。

ただし、この手法ではキャラクターの全体像が見えません。キャラクターが有名で誰もが知っているような場合は、問題ないでしょうが、そうでない場合はこのレイアウトを単体で成立させるのが難しい場合もあります。ほかのページや一緒に春ポスターなどで、キャラクターの全身も見えるものを用意することもあるでしょう。また、イラストをトリミングして部分的に使うという手法は一般的ではないため、自分で書いたものでない場合は事前にイラストレーターや関係者に確認したほうがいいでしょう。

  • 余白でストーリーを感じさせるビジュアルを配置するときにあえて小さくレイアウトし、周囲にホワイトスペースを作る方法があります。写真の場合は高級感や上質さ、クールな雰囲気といった印象を見る人に伝えます。

ところがイラストの場合は、ホワイトスペースが存在することで、何らかのストーリー性を感じさせたりします。絵本や漫画では余白が重要な意味を持ち、登場人物が置かれているシチュエーションや時間の経過などを示したりします。そのため見る人はあえて小さくレイアウトされたイラストを注意深く見て、余白の意味を探ろうとするのです。